いつの間にか、眠ってしまった。
窓際の風鈴が、外の風を教えてくれる。
しばらく天井を見つめ、それから畳の跡の付いた手を眺める
夕方の5時30分。
部屋には微かに夕日の色が残る。
「その光を辿れば、なくした時間を取り戻せるかな」
などと 考えては、笑う。
空(カラ)の冷蔵庫は、僕の渇きを潤せない。
しかたなく、ズボンを履き、財布を持って玄関でサンダルに足を入れる。
玄関のドアを開けると、生ぬるい空気に包まれる。
瞬間、懐かしい気持ちがほほを撫でた。
「そうだ、夏祭りだ」
その言葉が、ピッタリと心のパズルにはまり 、僕は思わずニヤリとした。
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