野島伸司の「リップスティック」を久々に見た。
このドラマは、彼の作品の中で3番目に好きな作品である。
特に好きなシーンを挙げるとするならば、第10話のラスト。
ヒロインの藍(広末涼子)は、激しいほどに愛を求め、与えるタイプの人間で、大抵がその愛の大きさに耐えられずに、彼女から離れてしまう。そんな彼女を迷惑だと思いながらも、徐々に愛し始めた主人公の有明(三上博史)。彼女の愛の形は常に有明の想像を超えるもので、その答えを彼女はいつも求める。しかし彼はなかなか答えられないでいた。藍は想像力が豊かな人間で、有明はそれに触発され自分の進むべき道を見つける。
ある日、彼女は有明に質問した。「未来の人間はどうなっていると思う?」
彼は答えた。「科学技術が進歩して、人間は理想の体を手に入れやすくなる。つまり美的感覚が近づくんじゃないかな」「じゃあ、みんな同じ顔になるってこと?」「極端に言えばね」と彼。
そうなったら、二人が離れてしまったらもう二度とあえなくなると笑いながら指摘する有明。
それに対して、あなたのことは絶対に見つけられると自信満々の藍。
そんな他愛もない会話が流れた。
しかしその夜、藍はそのことを想像したら、恐怖で眠れなくなってしまった。同じ顔の中から彼だけを探すことができないと解ってしまったからだ。
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