気になったのは、2人の関係だ。
店長と店員の関係にしては、やけに馴れ合い的だ。
たしかに、個人経営の店では店長と店員の関係はボーダーまで擦り寄ってしまうものだが
それとは違い、男と女の匂いがしたのだ。
では、夫婦か?
とても夫婦の会話には聞こえない。
2人がまだ新婚だというのなら解るが、そんな初々しさは感じられない。
もっと別の、生々しさがあったのだ。
男(店長)は女(店員)に対して、優位性を主張したがり、女は男の自尊心を満たしてやることで
うまく立ち回り、自分の居場所を確保する。
・・・愛人か・・。
そう考えると、今までのもやもやが一気に晴れていった。
なるほど、そういうことかリリン。
先ほどまでのアホ面がゆっくりとニヤケ面に変わってゆくのが判った。
この店の、多角経営っぷりも、これで解明された。
女の趣味なのだ。
古着の子供服も小物も雑貨も香水も、すべて・・・。
これから、この店がどのように変化してゆくかが、不安でもあり楽しみでもある。